線香花火

夜中の帰り道。五条の辺りを通っていたら、駐車場の暗がりでしゃがみこんでいる人影が目に入った。
なんとなく眺めると、一人で線香花火をしている10代くらいの子だった。
ぱっと見、男の子なのか女の子なのかもわからない位の年齢で、しかもうつむいて一心不乱に線香花火を見つめているその様は、なんか映画のワンシーンのようだった。