宮大工

木に学べ―法隆寺・薬師寺の美

木に学べ―法隆寺・薬師寺の美

ずいぶん前に飛象社の鍋田くんに借りた本を読んでいる。
法隆寺の修復をする宮大工の棟梁の話。
「宮大工は穢れるから民家を建ててはいかん、と言われており、昔は民家を建てた者は宮大工から外されましたな」とのエピソードが衝撃。そうだったのかと。
「大工と宮大工とどこが違う言われましたら、仕事とは『仕える事』と書くんですな。儲ける事とは違います。そんだけの違いですよ」
「心に欲があってはならんのです。ですからどんな有名なお寺見てもらっても棟梁の名前なんて書いてありませんでっしゃろ」


一言一言に、なるほどと思う。自分がやっている舞台芸術の世界も同じことが言える。
鍋田くん。いまさらだけど、読んだら返します。