ノロノロ

同僚からの「ノロウイルスと診断されたので今日は休みます」との連絡で、俺もそうちゃうんかという疑惑が発生。
周りがあまりにも病院行ったら?(感染しそうだから嫌だ)的オーラを発するため、近くの救急病院に電話。
プルプル…ガチャ
「あの、友達がノロウイルスだと診断されて、ちょっと心配なんで診察お願いしたいんですが」
「4時からなんで、4時に来て受付に並んでもらえますか」(今は1時半)
「えっ、あの昨日からおなか痛くて熱があって、今も痛いんですけど」
「4時からなんで」
痛いのにあと2時間半待ってそれから並べと?
あきらめてもっと近くの普通の病院にかけてみる。


プルプル…ガチャ
「あの、友達が…以下略」
「あぁ、ノロはしゃあないよー」
「えっ?」
「ほっといたら治るよ」
「えっ?痛いんですけど…」
「あのねー。いま休憩時間で僕しかいないんよね。4時からなんよほんまは」
「はぁ」
「来る?」
「えっ、いいんですか?」
「まぁ来たいんやったら…僕しかいないけどね」
という友達の家に行くような会話の後、徒歩2分ほどの○沢クリニックへ。


「点滴打つ? あ、時間ある?」
「あ、ちょっと急いでるんで…」
「じゃあやめとこっか」
「ご飯とか、食べた方がいいもんなんですか?食べない方がいいとか」
「食べられるんやったら、食べたほうがいいね」
「あ、じゃあ食べた方がいいんですか」
「うん。食べれるんやったらね。食べれないんやったら食べなくてもいいよ。人間何日か食べなくても死なへんよ」
「はぁ。あの何か食べた方がいいものとかありますか」
「そうやねー。あっためたスポーツドリンクがいいんやけどね。まぁおいしくないからねー。あっためなくてもいいよ」
「そうですか」
「あ、薬いる?」
「いりますいります」
「じゃあ、これは食後に。ビオフェルミンね」(市販のやつ)
「あと、これは漢方。おなかがすいたら飲んで」
「おなかがすいたらっていつ頃なんですか?」
「あー、悩むくらいやったらいつ飲んでもいいよ。とにかく、飲むほうがいい」
「あとこれ、痛み止め。でもこれ飲むと、治るの遅くなるよ。だから飲まない方がいいね。一応渡しとくけど」
「はぁ」
「あー、もう二度と来ないかもしれんけど、一応診察券渡しとくね。二度と来ないかも知れんけど。一応、一応」
太マジックで名前書いて渡してくれた。
ふわっとした医者やなぁ、とちょっと心配していたが帰り際に明細見たら、診察者名が書いてあった。
院長だった。


「重田さんの周りにふわっとした人が多いのか、重田さんの話術によってふわっとした人に変換させられてるのか、よくわかんないですね」
とこの話をした岡チンに言われた。
でもこの先生は相当ふわっとしたおっちゃんやったけどなぁ。