いとしい幻

ヴォガの公演を見た人に感想を聞いたところ「懐かしかった」という予想外の答えが帰ってきた。
電視游戲科学舘と似たものを感じたのだという。

もちろん同じ人間が舞台をつくっているのだから似たテイストにはなるのだろう。だけど、そのころのデンユウは別に僕自身が美術デザインをしていたわけではない。

おそらくは根底に流れるイメージの問題なのだろうと思った。
そしてそれがぶれていないという事は、僕にとって小手先のテクニックを褒められたりする事よりも一番うれしい事であった。

ああ、でも単純にデンユウと同じく藤原康弘さんが照明をあててくれたからなのかもしれないけど。本当にこの人のつくる明かりはすごいのだ。