追憶

アイホールでやっている、マレビトの会を見るために、伊丹に向かう。
考えてみれば、ここに来るのは10年ぶりだ。
あの頃の僕はまだ大学生で、駆け出しの照明スタッフをやっていた。
その頃から思えば、ずいぶん長い間走り続けたものだ。
でも、まだ僕は大してどこへも行っていない。
まだまだもっともっと遠くまで行こう。
それが僕と昔の僕との唯一の約束だ。