解散

NHK若気の至りロックフェスティバルの番組放映日。夜中から木屋町のバーに集まった僕らは、映像になった思い出深い…といってもたった3週間前の出来事を前に、画面の中の自分たちの一挙手一投足にいちいち突っ込みをいれては笑った。
ああ、これで本当に終わるんだなと、朝が近づいて一人また一人と人が抜けていく度に思った。
…嘘だ。
たぶん本当は、全部終わってしまってから思ったのだろう。
大体において、そういうものなのだ。
でも、こうやってまた人と人との繋がりは続いていくんだぜと、僕は明け方の空を見上げながら、精一杯の空元気で呟くのだ。
ばいばい。