文学考
村上春樹 「1Q84」 BOOK3をようやく読了。
続きがあるようでないようでという感覚はねじまき鳥クロニクルの感じと似ている。謎は別に全て解決する必要はないだろうけど、続きは読みたい事は読みたい。
だいたい謎は全て解決しなければならないというのは、ラノベ等の発想なのであって文学として考えれば未解決のままでも全くもってOKなのである。
漫画でも全てにおいて説明が必要なのは最近のものだけで、手塚治虫なんかの作品は「え、これはなんだったの?」というままのものも多い。
つまりなんでも懇切丁寧に説明しないといけないというのは、現代病か。そんなところにゆとりはいらない、と思う。
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2010/04/16
- メディア: ハードカバー
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