初心

電游ミーティング後、団員Kと車で帰りながら唐突に「ZEROはやらなくていいんすか」と言われる。ZEROってのは、俺が脚本・演出でやろうとしてた企画で、去年の夏にやろうとしてたのを延期にして以来、まったく何も進んでいない。そのまま流したくはなかったから「中止ではなく延期にしたい」といったくせにこの体たらくである。つくづく自分はいい加減な人間だな、と思う。
「シュガーレイクス第2回と同じ時期にやろうとしてて、もうシュガーは第3回っすよ」と、自分でもたまに気にしていることを突っ込まれる。行動力・・・なんだろうなと思う。
昔は俺の売りは行動力だったはずなんだけど、どうも最近は消極的になってしまった気がしている。やるなら下手は打ちたくないって気持ちも大きいのだけど、いい出来のものが自分にできるのかどうかってことを必要以上に気にしている気がする。問題の本質はやりたいことをやるのかどうかだってわかってはいるのだけど、ある程度の水準以上のものを創る事に関わり続けているせいで、その水準を下回るものを創ってしまう事に対する恐怖のようなものを感じてしまうのも事実だ。
どちらにせよ、初心を忘れずにいきたい。伸ばし伸ばしにしていた脚本書きも再開したいところだ。