舞台監督という仕事

今日はたまたまむつみの本番。
けっこう打ち合わせはしていたものの、即興的な部分が多々あるため、どうしても現場合わせになる部分が多く、結果リハーサルの時間が十分にとれなかった。また、演出の港さんと野田さんとの判断でリハーサルを早々と切り上げてゲネプロに移った。
今回の構成的には、通してやるほうが出演者二人にとってはよかったのだが、その分照明は合わせるのに苦労したろうと思う。満足に時間配分できなかったのは、申し訳ない限りだ。
今回は舞台と客席、という感じではなく「広い空間にお客が座り、その中で踊る」という趣向なので、ゲネプロでも手空きのスタッフがみんな座って見る。稽古の時と違ってかなり広いため、ダンスも空間を広く使ったものになっていた。お客の間をすり抜けたり、壁を使ってみたり、けっこう面白くなる。
本番中は裏に入っていたためにあまり見れなかったが、桟敷席のお客が多すぎてアクティングスペースが狭くなり、ちょっと踊りあぐねている感じ。お客が多くてうれしいはずなのだが、ゲネプロくらいのまばらさの方が作品としては良さそうなのが、ちょっと複雑なところ。
それでもお客の反応は上々で、アンコールは拍手が止まらず、何度も挨拶をするくらいの盛況だった。一日で仕込み、本番、バラシなのでどうしてもバタバタしたが、動員も多く、観客にも満足してもらえたようでよかった。

バラシ終了後、打ち上げの席にて神前さんをはじめ、参加者から感謝の言葉をもらい恐縮する。まだまだ至らない部分は多い。自分に及第点を出せるようになるまでは、このありがたい評価に甘えるわけにはいかないな、と思う。

それにしても今回は本当に面白い公演だった。参加できてよかったと思う。またぜひやりたい。