試験場への道

運転試験場というのは、なんであんなに遠い所にあるのだろうか。他府県の人間に聞いても、たいていの試験場は辺鄙な場所にあるらしい。そういう場所で無いと騒音や広さが確保できないのであるなら、それならそれで更新くらいは(優良運転者だけでなく)全員最寄の警察署でできるようにしてくれてもいいと思う。
羽束師(はづかし、って最初聞いたときは恥ずかし?って思ったよ)の試験場まで電車&バスで行くなんて面倒はしてられないが、失効中に車で行くというリスキーな事も避けたい。噂では試験場の前ではたまにネズミ捕りをしているらしい。ここでつかまったら、失効→免取り&欠格期間2年へのデッドコースである。
結局、最近よく車を貸しているTくんに運転を頼み、連れて行ってもらう。
朝から区役所に行き、住民票を取り、一路試験場へ。試験場近くの明らかに試験場に来た人間だけを狙っているマズイのに高い食堂で飯を食う。ところで、これまたどこの試験場の前にもある「虎の巻」「モギ会館」とかいうのは、いったいなんなんだろうね。「絶対受かります」と言うからには試験場と何か裏でつながっているのか、それとも単にそう言ってボッタクっているだけなのか。
飯を食った後、昼の部の手続き。この手続きという奴、いろいろな受付をたらい回しにされてハンコをバンバン押してもらうわけなんだが、こう毎日毎日大勢の人間がやってきて、その書類は最後にはどうなるのだろうか? まさか即日処分するわけでもないだろうから、どこかに保管しているのか? それにしたって、大いなる無駄である。この書類、どうせどの役人もまともに見ていないはずなのである。まともに見たり、検査していたら到底時間が足りない。そんなことは解りきってるのだから、もっと簡易なシステムにするか、更新場所を分散させるべきだと思う。この試験場のシステムはどうにかならないのかな。そもそも「とにかく全員ここに来い」という姿勢が、お役所的、大時代的である。国民投票じゃないんだから・・・と思う。
とにかく、心配していた適性試験(視力、判断力、運動能力等のテスト)もなんか目の検査だけでOKという簡単さで、難なく免許は発行された。これなら長い更新の列に並ぶよりも失効して取り直したほうが早いくらいだ、と良からぬ事も頭に浮かぶ。
しかしそうそういい話な訳もなく、失効して取り直したから初心者扱いなのだという。ただし初心者マークの取り付けは免除で、点数も継続ということなので、次の更新時に初更新扱いで講習が長いということくらいがデメリットであった。
とにかくようやく免許復活で、一安心なのである。