無料ということ

このところずっと無料と有料ということについて考えている。
クリス・アンダーソンの「フリー」を読んで、納得の行ったこともあったし、まだ実感としてわからないことも多い。
「フリー」というのはまだまだ進化中の考え方なのだから当然だろうと思うのだが、今後この世界はこの考え方とは無関係ではいられないだろうというのが僕の意見。

「フリー」の中で説明されていた「ペニーギャップ」に関して、僕はパフォーミングアーツのチケット販売を考えているときに、とても実感した。前売券と当日券の境目。ネットで予約するということ。支払い方法。
まだまだいろいろな方法論がある気がする。

ペニーギャップとは・・・
なにか物を手に入れる際に、まったくの無料(0ペニー)か、有料かの境目で起こる消費者のストレス。1ペニーでも支払いが生じると、それにまつわる面倒(銀行振込だったり、カード決済だったり、会員登録だったり)が突如発生するので、0円と1円とではたった1円ではなく、随分と違いが生じますよという考え方。
クリス・アンダーソンは「フリー」の中で「0円か1円かではなく、課金すると決めたなら大きく課金しないといけない。それが無理だと思うならそもそも課金してはいけない」という趣旨の説明をしている。